おいおい、泣くなよ、俺なら大丈夫だから。

え?寂しくないのかって?そうだな、寂しくないって言ったらきっと嘘になる。

もちろん、もっとお前たちと一緒に居たかった。まあ、これも運命ってやつさ。

なかなか楽しかったぜ?神様のマネして、生きていけたこと。

いや、実際に「生きて」いたのかは、俺にもちょっと分からないな。

ハハ、神様ってのも曖昧なもんだ。



・・・ああ、そう言ってくれるのは嬉しいな。

でも、俺が消えてしまったら、お前たちはきっと俺を忘れてしまう。

俺がこの世界に「居た」ということも、俺という存在も、忘れてしまう。

だから、しょうがないんだって!そういう風になってんだから。



いつまで泣いてんだよ、そろそろ泣き止めって・・・可愛い顔が台無しだぜ?

はいはい、こんな時に冗談はよせってね・・・悪かったよ。

ああ・・・もうこんなに消えちまって・・・

透けて見える?だろうな、俺は今「無くなって」いるんだから。

いや、もともと無かったのかもしれないね。うん。

そうだな、確かに・・・俺というものは存在していたんだろうな。

俺は神様だったけど、結局「無い」ものを「有る」ものに見せかける能力しかなかったんだ。

でも・・・お前たちが俺という存在をしっかりと捉えてくれていたから

俺は有るべき者でいられたんだ。感謝してるよ。え?僕らしくない?

そうかもね。



ああ・・・もう意識がなくなってきた。

どれくらい消えてる?えっ、もうそんなに。

じゃあもう、僕の半分以上はあっちの世界に行ってしまったんだね。

そのせいかな、さっきから思考回路がぐちゃぐちゃなんだ。



・・・もうそろそろお別れだ。だから泣かないで。

僕という存在は無くなってしまうけど、きっと大丈夫。

ありがとう、ありがとう、神様ごっこに付き合ってくれて。

じゃあそろそろ・・・僕はいるべき場所に帰るとするよ。



ありがとう、心配しないで、やっと・・・普通の少年に戻れる気がしているんだ。

じゃあね、みんな、またどこかで